始めに
今日は諫山創『進撃の巨人』についてレビューを書いていきます。
背景知識,ジャンル
架空戦記SF
本作品は架空戦記SFとなっていて、壁に囲まれた王国とその外の世界をめぐる世界観の謎とマクロな政治的アクターの織りなすダイナミックな戦略的力学が見どころです。ハガレンと似ていますが、こちらの方が世界観はきっちり作り込んでいる印象です。
ただ画風に関してはやや粗く癖も強いので人を選びそうです。ハガレンの方が線が少なくて綺麗です。
それと全体的に富野節というかマヴラヴとかのエロゲー、深夜アニメノリというかミリオタ、アニオタテイストが強いのでそういうケレンを受け止められる素養がないときついです。私もちょっと苦手な作品です。
リベラリズム的世界観
本作品は『コードギアス 反逆のルルーシュ』にも似て、主人公という一人のアクターの「蛮行」によって共同体の構成員の選好や信念が変化し国際的レジームが形成されて調和に至るというリベラリズム的な世界観が描かれています。
物語世界
あらすじ
ウォール・マリア南端より突出したシガンシナ区で生活する少年エレン・イェーガーは、医者の父グリシャと母カルラ、そしてイェーガー家に引き取られた幼馴染ミカサ・アッカーマンと一緒に暮らしていました。壁の外の世界に憧れるエレンは、壁外調査へ出られる調査兵団への入団を希望していました。
エレンが10歳となった845年。突如現れた、壁を超える巨体を持つ「超大型巨人」によってシガンシナ区の扉が破られ、巨人の群れが壁内に侵入します。全身が堅い外皮に覆われた「鎧の巨人」によって遮断不能となったウォール・マリアは放棄され、人類の活動領域はウォール・ローゼまで後退します。目前で母カルラを巨人の一体に捕食されエレンは巨人の駆逐を決意し、ミカサ、アルミンと共に第104期訓練兵団に入団します。
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コーエーテクモ『進撃の巨人』シリーズ(1.2[F]):
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