雷句誠『金色のガッシュ!!』あらすじレビュー

2000年代

始めに

 雷句誠『金色のガッシュ!!』あらすじレビューを書いていきます。

 

演出、背景知識

能力バトル

本作は能力バトルの代表的漫画です。

 バトルの特徴としては、ジョジョシリーズ3部以降のスタンドバトルものの影響が顕著に見て取れ、バトルは人間と魔物のペアが単位で、人間にもそれぞれ強みがあったりしながら、魔物と共闘します。

 魔物は人間が本を携えて術名を唱えると、術を発動する事ができますが、発動には精神的コストが必要です。

バトルロワイヤル

 本作の背景は、魔界の王を決める戦いです。

 千年に一度、魔界の王を決めるために人間界で行われる戦いがあり、魔界の有力者たちに選ばれた100人の魔物の子供たちが、魔物の本とともに人間界に送られます。魔物たちは魔界の王を目指して最後の1人になるまで戦い合うルールです。

 いわゆるバトロワもの、デスゲームもののような設定ですが、死亡する魔物や人間はいません。終わったあとも2人のその後が描かれています。

 魔界の王を決める戦いですが、どうも連載のなかでブレがあったようで、最初は悪いもののように扱われるのですが、終盤になるとそうでもなくなります。

物語世界

あらすじ

邂逅編:ガッシュと清麿の2人が様々な魔物の子と出会い、「やさしい王様」という目標を目指します。「バオウ・ザケルガ」の習得、初黒星となったバリーとの戦いまでが描かれます。
石版編:バリー戦の敗北から数日後、清麿の前にナゾナゾ博士と名乗る老人が現れます。彼に勝利したガッシュと清麿は、悪しき者が力を集めているという情報を得ます。その後、ロードと呼ばれる謎の魔物が石にされた千年前の魔物を復活させ、その力を操るために人間を洗脳・道具として扱っていることを知ります。ガッシュと清麿は、仲間たちとロード打倒に向かいますが、ロードはブラゴのパートナーであるシェリーの親友ココを操っている魔物ゾフィスでした。
ファウード編:ガッシュと清麿は、魔物コーラルQから魔物ではあるが魔物ではありえないものの存在を聞かされます。まもなく人間界では「魔界の巨大建造物」が発見され、魔物アースにより、建造物がファウードと呼ばれる魔界の脅威だと知らされます。
クリア=ノート編:清麿は3年生になります。ガッシュと清麿の前に「竜族の神童」であるアシュロンが現れ、「王の特権」を用いて魔界を滅ぼそうとしている魔物クリア=ノートの存在を2人に伝えます。

所感

王道少年漫画の佳作

 全体的に王道の少年漫画の佳作です。

 友情、努力、勝利がテンポ良く描かれ、印象的なキャラクターも多く、独創的な要素こそあまりないものの、最後までドラマ自体はテンションをキープします。

 画力など、やや粗い部分もあるかもしれませんが、全体的に高い水準でまとまってます。

バトル漫画としては

 バトル漫画としては中盤までがキープです。

 終盤からは、能力バトルにおける駆け引きのようなものは薄れて、とにかく強いほうが勝つみたいな感じになります。

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