伊藤潤二『うずまき』あらすじレビュー

1990年代

はじめに

伊藤潤二『うずまき』あらすじレビューを書いていきます。

 

演出、背景知識

怪奇漫画

 伊藤潤二は、怪奇漫画を代表する作家です。

 楳図かずお、古賀新一らの怪奇マンガを幼少から好んでいたそうで、楳図のセンスオブワンダーからの影響も顕著ですが、絵柄としては古賀新一からの影響が顕著です。

 本作も、古賀のように洗練されたスタイルで、うずまきのモチーフの巻き起こす不条理とセンスオブワンダーを描きます。

うずまきのナンセンス

 本作はうずまきのモチーフの巻き起こすナンセンスと不条理を描きます。

 呪われた黒渦町に住む女子高生の五島桐絵とその恋人斎藤秀一の周りで起こる禍々しいうずまきにまつわる惨劇、怪奇現象が描かれます。

 明確なくっきりした全体性やプロットは希薄で、連作短編のような形式で、渦巻きが伝染して巻き起こる恐怖を描きます。

 うずまきというモチーフからのアイディアが非常にバリエーションと機知に富んでいて、センスオブワンダーが非凡です。

物語世界

あらすじ

 呪われた黒渦町に住む女子高生の五島桐絵とその恋人斎藤秀一の周りで起こる禍々しいうずまきにまつわる惨劇、怪奇現象が描かれます。

 人がねじれ、カタツムリに人が変身し、台風が町に吸い寄せられ、次々と不条理が巻き起こります。

コメント

You cannot copy content of this page

タイトルとURLをコピーしました