はじめに
ジョジョ二部の解説あらすじを書いていきます。
演出、背景知識
ルネサンス、バロック
ジョジョというシリーズを特徴づけるのは、なんと言ってもルネサンス、バロック絵画のような、誇張的な筋肉描写です。『北斗の拳』などの先駆もありますが、あちらよりもスタイルとして遥かに洗練されています。
年代記
シリーズを特徴付けるのは、年代記としてのデザインです。
年代記としてのデザインはスタインべック『エデンの東』の影響が知られ、さながらゾラ(『居酒屋』『ナナ』)のルーゴン・マッカール叢書のように、特定の血族の変遷を追いかけていきます。
主人公となるのはジョースター家の血を引き継ぐキャラクターたちで、それがディオの系譜を継ぐキャラクターと死闘を繰り広げます。
バトル漫画として
シリーズを特徴づける召喚バトルとしての戦闘はシリーズの3から確立し、1と2はまだ、体術による戦闘になっています。
体術は波紋と呼ばれる要素によってパワーアップさせられ、これによって主人公は敵と戦います。
とはいえ、第一部序盤はバトル漫画としてのテイストは希薄で、後半から終盤にかけて戦闘要素が現れていきます。
物語世界
あらすじ
第一部から約50年後の1938年。ジョナサン・ジョースターの親友でスピードワゴン財団を結成したロバート・E・O・スピードワゴンは、メキシコで大量の石仮面と謎の「柱の男」を発見し、行方不明に。
ニューヨーク在住のジョナサンの孫であるジョセフ・ジョースターはスピードワゴンを探してメキシコに向かい、そこで「柱の男」サンタナと遭遇します。「柱の男」は地上最強の生物ですが、ジョセフは「波紋」で勝利します。
スピードワゴンを救出し、ローマにも3体の「柱の男」がいることを知ったジョセフは、ウィル・A・ツェペリの孫であるシーザー・A・ツェペリと合流し、3体の「柱の男」であるワムウ、エシディシ、カーズと戦うものの敗北、死に至らせる摘出不可能なリングを2つ取り付けられてしまいます。リングを解除するには、30日以内にエシディシとワムウから解毒剤を奪わないといけません。
「柱の男」たちは波紋や太陽を克服するために、「スーパーエイジャ」という宝石を探しています。ジョセフはシーザーとその師であるリサリサのもとで波紋を修行し、リサリサがスーパーエイジャの所有者だと知ります。
最終試練の日、ジョセフは襲ってきたエシディシを倒して解毒剤を得るものの、彼はリサリサの使用人スージーQを操ってスーパーエイジャをサンモリッツのアジトへ運ばせます。
シーザーはワムウに敗れるものの、ワムウの持つ解毒剤を奪い、ジョセフに解毒剤を波紋で渡します。しかしシーザーは死にます。
ジョセフはワムウを倒すものの、騙し討ちで赤石を奪ったカーズは石仮面に赤石を組み込んで被り、不死身の究極生物に進化します。
しかしジョセフは火山の噴火を利用して、カーズを大気圏外へ飛ばします。ジョセフは奇跡的に生還し、自分の葬儀の当日に、妻となったスージーQを伴い一同の前に現れます。
それから約50年後、ジョセフは日本人に嫁いだ娘とその孫に会うため、日本へ向かいます。
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